2011年6月15日 茶臼岳、南月山、白笹山、沼原湿原山(栃木県)
ちゃうすだけ、みなみがっさん、しらざさやま、ぬまっぱらしらつげん
那須ロープウェイ山頂駅→茶臼岳→牛ヶ首→南月山→白笹山→沼原湿原→乙女の滝→板室温泉
那須岳へは5年振りの再訪です。前回は、白笹山で豪雨になり、デジカメが壊れ、それ以降の写真が撮れませんでした。
天気予報は、そんなには悪くない感じ。今回は、リベンジです。
上野6時26分の東北新幹線やまびこ301号に乗車。ず〜っと曇っていましたが、那須塩原駅手前で、青空が見えてきました。
那須塩原駅で在来線に乗り換えて、7時47分に黒磯駅に到着。駅前のバス営業所で、乗車券を買います。
8時15分発のバスに乗車。那須湯元で時間調整。正面には温泉神社の鳥居が見えます。
9時10分に那須ロープウェイ山麓駅に到着。茶臼岳を見上げると、雲が広がっています。
片道券を買います。650円のはずでしたが、590円。なんと今日は「栃木県民の日」で1割引でした。 ラッキー!
乗客は20人ほど、わずか4分ほどで山頂駅に到着です。
9時35分に出発。柵のある遊歩道を抜けると、滑りそうな小石と砂の登りです。牛ヶ首方面への巻道を見送り登ります。
左に南月山方面の尾根道、右には尖った山頂の朝日岳が見えます。岩ゴロ道を行くと、峰の茶屋跡への分岐。
赤土の岩ゴロ道を抜けると、鳥居があり、その奥に那須岳神社と書かれた石祠。ここが茶臼岳山頂です。
一休みして景色を眺めます。さぁ、峰の茶屋跡方面に向かいます。左下の山腹からは噴煙が上がっています。
茶臼岳北側からの道に合流して、下って行きます。はるか遠方に会津の白い山並み、その左に少し尖った山、たぶん燧ヶ岳でしょう。
眼下に赤い屋根の峰の茶屋跡が見えてきました。そしてテーブルとベンチのある、牛ヶ首・峰の茶屋跡 分岐。
小休止して、牛ヶ首へ向かいます。登り下りの少ない道で楽に歩けます。右下に、姥ヶ平と ひょうたん池が見えます。
そして噴煙の上がる、無限地獄を通過。右から登ってくる姥ヶ平からの道と合流して、牛ヶ首。
ここからは気持ちの良い灌木の尾根道歩きです。少し広い台地に着くと日の出平。
灌木を抜けると、草木の無い尾根道になり、前方に南月山が見えてきて、山頂までの道が確認できます。
11時25分に南月山に到着。山頂には南月山神社の石祠が祀られています。
可愛いお地蔵さんの後ろに茶臼岳が見えます。お地蔵さんの近くで、昼食にします。上野駅で買った駅弁です。
11時50分に出発。白笹山に向かいます。黒尾谷岳への道を分けて、南西への尾根道を行きます。
薄いピンク、濃いピンクのシャクナゲが咲いています。熊笹の緩い傾斜の下り道です。所々に、満開のシロヤシオが咲いていました。
緩い登りになり、白笹山に到着。5年前の山頂での豪雨が思い出されます。
小休止して下山開始です。下山中もシロヤシオが咲いています。下山開始から15分ほどで、沼原2kmの標識。
沼原1kmの標識を過ぎて、工事現場の足場のような橋を渡ります。5年前は、この橋を渡ってから間違えて、左の岩ゴロ道に
入り込んでしまいましたが、今回は、しっかりとロープが張ってあり間違わないようになっていました。
沼原0.5kmを過ぎてからは平らな道になり、一気に道幅の広い林道に飛び出しました。13時25分。
右に入ると広い沼原駐車場。平日なので車は数台しか止まっていません。公衆トイレがあるので、顔を洗いました。
駐車場では、ツツジが満開でした。沼原調整池を見ると、空っぽでした。沼原湿原に下ります。
平坦な道を行き、石組の階段を下ると、木道に到着。右回りで回ります。木道は新しく、架け替えられたばかりのようです。
湿原といっても、湿地がありません。短い草が生えていて、土がむき出しの所は、ひび割れしています。
今の時期は、こんな状態なのでしょうか? コバイケイソウの葉、ベニサラサドウダン、ツツジは蕾が多かったです。
人が少ないので、ゆっくりと一回りしました。なお、中央を横切る木道は、架け替え工事中で通行できませんでした。
駐車場に戻り、14時25分に板室温泉に向けて、広い林道を行きます。5分ほどで道標があり、「板室温泉・乙女の滝」で
山道に入ります。順調に下って行きましたが、25分ほどして分岐があり、朽ち果てそうな道標。地面に落ちた道標板には、
右が板室温泉。左の道は、何も書いてありません。前回来た時に、乙女の滝へは左と記憶があったので、
迷わず左の道に入りました。少し急な下りになり、さらに急斜面の下に、緑のパイプが敷かれています。
こんな所は無かったなぁ? と思いながらも、下ってみましたが、道らしきものはありません。
朽ち果てそうな道標に戻ります。板室温泉方向を見ると、車道が見えました。山道を抜けて、しばらく車道を歩きます。
道標があり、再び山道に入りました。ギンリョウソウを発見しましが、ピンボケでうまく撮れませんでした。
そして分岐に到着。左、乙女の滝、右、板室温泉。ここが記憶にあった分岐でした。
板室温泉への道は、崩壊箇所があり危険なので、乙女の滝へ下山するように書いてあります。5年前と変わっていません。
登山道を復旧する気は無いのですね。左の乙女の滝への道を行きます。この先、登山道が草に覆われて、行き止まりに見える
所があり、心配になりましたが、なんとか草をかき分けて、はっきりした登山道に戻りました。そして小さな木橋を渡ると、
車道に飛び出しました。ここに道標があり、「沼原登山口 5.4km 旧会津中街道」と書いてありました。
結構時間が掛かってしまいましたが、なんとかたどり着きました。左に100mほど行くと、乙女の滝の駐車場。
階段を下って観瀑台から眺めて、さらに階段を下って、滝壺そばで滝を眺めます。高さ10mほどの滝です。
この滝は、白笹山が源流のようです。さぁ、もうひと踏ん張りです。ここからは車道歩き。
17時20分に板室温泉に下山しました。ちょうどバスが出発しました。ダイヤは分かっていたので、次のバスに乗ります。
公衆トイレで汗を拭いて、Tシャツを着替えます。板室温泉17時55分発のバスで黒磯駅へ。
5年前は、那須塩原駅行きのバスがありましたが、今は午前中に1本あるのみです。
黒磯駅でお土産を買って、18時38分発の電車で宇都宮へ。宇都宮で夕食の駅弁を買って、19時39分発の通勤快速で帰宅。
天気は、午前中は曇り時々晴れ。午後は曇りでした。気温は高く無く、休んでいる時は、ちょうど良かったです。
今日歩いた登山道は、沼原までは良く整備されていて安心して歩けましたが、
沼原から乙女の滝への道は、全く整備されて無いようでした。
道標は古く朽ち果てそう。乙女の滝・板室温泉分岐から板室温泉への道は、少なくとも5年間は、崩壊したまま。
草に覆われて、道が分からないなど、荒れ放題。いずれは廃道になりそうです。分岐から板室温泉に行ければ、早く到着できるのにね。
まぁ、沼原まで車道があり、歩く人は少ないのでしょうが、登山道がある限りは、しっかりと整備してほしいものです。
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