2012年1月25日 槙寄山、笹尾根(東京都檜原村)
                まきよせやま、ささおね

 
郷原バス停→西原峠→槙寄山→笹ヶタワ峰→笛吹(うずしき)峠→丸山→笛吹峠→笛吹入口バス停

 雪の笹尾根を歩こうと思い、天気も良さそうなので、休暇を取って出掛ける事にしました。
 2年前も歩きましたが、今日は、山梨県側の郷原から登ります。

 東京駅6時34分発の中央特快に乗車。高尾駅で河口湖行きに乗り換えて、8時05分に上野原駅に到着。
 ホームから見る雪景色が綺麗です。郷原バス停は待合室が無いので、ホームで靴の紐を締め、スパッツを付けておきます。
 北口バス乗り場でバスの到着を待ちます。飯尾行きのバス、チェーンを装着しています。
 8時28分に発車。バスは町を抜けて山里に入って行きます。チェーンの音が、「シャン シャン シャン」 と響きます。
 9時25分に郷原バス停に到着。もう1人山歩きの方が降りました。郷原の集落は雪国のようです。
 9時35分に出発です。バス停から右へ上がる坂道が、三頭山登山口。ここから登って行きます。
 舗装された坂道なので、凍結が心配でしたが、完全に融けて乾いていたので、良かったです。
 坂道を登り切り、民家の間の道標から、山道に入りました。すぐに ふかふかの雪道になりました。
 軽アイゼンを持ってきましたが、雪道なので靴だけで行けそうです。少し登り振り返ると、郷原の集落が真っ白です。
 猪侵入防止ゲートを抜けて、本格的な登りになって、植林のジグザグで高度を上げていきます。トレースはありません。
 少し南側が開けた所で、権現山の山並みが見えました。じきに雑木林に変わり、明るくなってきました。
 つぼ足で登りますが、積雪が少しずつ増えてきて、疲れます。左前方に三頭山が見えてきて、傾斜が少し緩んできました。
 「つね泣き峠」の由来が書かれた案内板を過ぎて、山頂へ続く尾根に出たようです。そして南の山並みの奥に富士山の頭が
 姿を現し、眼下に郷原の集落が見えます。北に向かい尾根道を登って行き、やっと三頭山・西原峠 分岐に着きました。
 どちらからも山頂に行けますが、左の三頭山側は植林で暗そう。右は明るい雑木林の道なので、こちらに進みます。
 西原峠に着いて笹尾根に乗りました。そして一登りで、槙寄山に到着。11時10分。
 富士山を眺めますが、少し雲がかかってきています。山頂は、膝近くまで埋まる程の雪が積もっていて、足跡などありません。
 さぁ、お昼にします。テーブルとベンチがありますが、30pくらい雪が積もっているので、必要な広さだけ除雪します。
 そして、今日も乾燥野菜と溶き卵を入れたインスタントラーメンを作りました。手が少し冷たいですが、風が無いので大丈夫です。
 休んでいると、一緒にバスを降りた人が到着しましたが、写真を撮って先に出発していきました。
 12時ちょうどに出発。西原峠に戻り、笹尾根を東に向かいます。先ほどの人がトレースを付けてくれたので、少し楽です。
 雑木林の明るい尾根道で、気持ちが良いです。緩い下りが終わると、田和分岐。ここから見る富士山は、雲に隠れそうです。
 ここからは北側の尾根道になり日陰になりましたが、浅間尾根の向こうに、御前山と大岳山が見えています。
 数馬峠・上平峠に着くと、先行していた方が写真撮影中でした。
 ここから、またトレースの無い道になりました。膝下近くまで埋まっているので、時間が掛かるし疲れます。
 植林の道になり、ピークに登り着くと、笹ヶタワ峰。下って行くと、藤尾分岐。さらに東へ向かいますが、いつしかトレースが
 現れました。こちら側に向かっている足跡で、早い時間に通過したのでしょう。そして植林から雑木林になり、明るくなりました。
 笛吹峠に着きました。トレースは、笛吹入口バス停方面に続いていて、ここからは またトレース無しです。
 緩い登りになりましたが、軽いラッセル状態、なかなか進めません。
 そして2つ目の笛吹峠。十字路になっていて、右へ少し登ると丸山に到着。13時55分。この時点で予定を30分オーバーしています。
 予定は浅間峠までですが、このままのペースでは予定の次のバスになりそう、さらに日没も心配です。
 ここで切り上げて、笛吹に下るか、どうするか? やはり予定通りのコース、浅間峠に向かう事にしました。
 日寄バス停への分岐を過ぎて、しばらく行くと樹林の下りになりました。目印のリボンを探しながら下って行きますが、
 リボンを見つけられません。結構下りましたが、傾斜は増しています。これ以上 下るのは 「危険!」 と判断。
 戻ります。自分のトレースがあるので問題ありません。だいぶ下ったので、登りが疲れます。丸山に戻りました。
 この間 約25分。そして丸山直下の十字路の笛吹峠。ここから笛吹に下れば早そうですが、トレースがありません。
 ここは安全に下れそうな、トレースがある1つ目の笛吹峠まで戻る事にしました。丸山から20分で、戻ってきました。
 笛吹入口バス停を目指して、トレースを頼りに下って行きます。そして十字路の笛吹峠からの道と合流。
 ひたすら樹林の中を下って行きます。やっと人家が見えてきました。笛吹集落です。民家の脇から車道に出ました。
 車道は下り坂で、一部凍結してるので、慎重に歩きます。笛吹の集落を抜けて、バス通りに出て右に行くと、小さな待合室のある
 笛吹入口バス停に到着。15時58分。
 16時07分のバスに乗車。武蔵五日市駅17時03分発の五日市線に乗り、帰宅。

 天気は、快晴。気温は、かなり低かったようですが、無風で歩いている時は、寒さは感じませんでした。
 そして、新雪積もったトレースの無い山道。こんな状態の山歩きは初めてで、槙寄山までの登りは、ルートの心配は無く
 比較的 楽に登れましたが、その後の尾根歩きは、ラッセル状態になり、なかなか進めませんでした。
 おまけに、ルートを見失う始末。 天気が良くても雪山は危険がいっぱい、良い勉強になりました。

※「ヤマレコ」 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-164407.html

上野原駅ホーム JR中央本線 上野原駅 郷原バス停



郷原の雪景色 ここが登山口



急坂です ここから山道へ



郷原の集落を見降ろす 猪侵入防止ゲート さぁ、雪山へ



権現山



トレースの無い尾根道 三頭山



富士山の、頭が見えました 三頭山・西原峠 分岐



西原峠 槙寄山(1,188.2m)



山頂からの眺め 富士山をズーム(山頂より) 笹尾根を東へ



田和分岐 左の、分岐より



大岳山 数馬峠・上平峠 数馬峠・上平峠より



笹ヶタワ峰 藤尾分岐



笛吹峠



ここも笛吹峠(十字路) 丸山へ


丸山(1,098.3m) 笛吹峠に戻り、下山開始



丸山からの道と合流 伐採地



眼下に笛吹集落 車道歩き(凍結箇所に注意)



笛吹集落 バス通りへ 笛吹入口バス停